カール・アウグスト(読み)カールアウグスト(英語表記)Karl August

百科事典マイペディア 「カール・アウグスト」の意味・わかりやすい解説

カール・アウグスト

ザクセン・ワイマール大公。開明的君主ゲーテ親交を結んで大臣任用,その助言を得て文教振興に尽力し,シラーを招き,ブルシェンシャフト保護,主都ワイマールをドイツ精神生活の中心地にした。福祉国家実現に努め,1816年早くも憲法発布

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カール・アウグスト」の意味・わかりやすい解説

カール・アウグスト
かーるあうぐすと
Karl August
(1757―1828)

ザクセン・ワイマール公(1758~1815)、大公(1815~28)。ドイツ啓蒙(けいもう)専制君主の一典型。大臣となったゲーテはじめヘルダー、シラーを招くなど学芸保護に努めて、2000平方キロメートル、11万の小国ワイマールをドイツの文化的中心地に高めた。他方プロイセンの将軍としてフランス軍とたびたび戦ったが敗れ、ライン同盟加入、のち16年には反動時代のなかで憲法を発布した。

[岡崎勝世]

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「カール・アウグスト」の解説

カール・アウグスト
Karl August

1757~1828

ザクセン・ヴァイマル公。啓蒙的君主でゲーテと親交を結び大臣に任用,シラーイエナ大学教壇に招いた。ブルシェンシャフトを保護,1816年に早くも憲法を発布したことで自由主義者の称賛を浴びた。

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