カーマ・スートラ(英語表記)Kāma-sūtra

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カーマ・スートラ」の意味・わかりやすい解説

カーマ・スートラ
Kāma-sūtra

現存するインド最古の性愛に関する文献。哲学者バーツヤーヤナの著とされているが疑問もある。7章。成立年代未詳。古来,インドでは,性愛 kāmaは実利 artha,道徳 dharmaとともに人生の3大目的とされたが,本書はそれまでの性愛に関する学説をまとめたものとされる。性愛のテクニックを教える書として有名であるが,それだけでなく,古代インド社会の生活を知るうえでも重要な文献。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android