カーディー・アルクダート(読み)かーでぃーあるくだーと

世界大百科事典(旧版)内のカーディー・アルクダートの言及

【カーディー】より

…イスラム法施行の責任はカリフにあり,そのため政府は国内各地にカーディーを任命するが,この原則が確立したのは7世紀末ごろで,それ以前にカーディーと称された者の多くは,地方公庫の管理者か戦利品分配の責任者,あるいは紛争の調停者(ハカム)にすぎなかった。アッバース朝カリフ,ハールーン・アッラシードは初めて首都にカーディー・アルクダート(大カーディー,初代がアブー・ユースフ)を置き,その後カーディー・アルクダート(イベリア半島ではカーディー・アルジャマーア)は司法行政の責任者となり,10世紀まではカリフの名において,それ以後は自らの名で全国のカーディーを任免した。行い正しい(アドル)ムスリムで,イスラム法学に造詣の深いことが任命の条件とされた。…

※「カーディー・アルクダート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android