カンムリウズラ(読み)かんむりうずら(英語表記)California quail

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンムリウズラ」の意味・わかりやすい解説

カンムリウズラ
Callipepla californica; California quail

キジ目ナンベイウズラ科。全長 25cm。雌雄ともに前方に巻いた長い冠羽(→羽冠)がある。特に雄の羽色は美しく,顔が黒く,眉斑と頸環が白い。胸は灰青色,腹部黄褐色地に黒褐色の鱗状斑がある。脇は褐色で,白色縦斑がある。背は紫褐色,尾は灰青色。雌は頭部から胸部も紫褐色。アメリカ合衆国西部の海岸山脈地帯からバハカリフォルニア半島山地に分布しているほか,北アメリカの各地やハワイ諸島ニュージーランドに移入されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カンムリウズラ」の意味・わかりやすい解説

カンムリウズラ
かんむりうずら / 冠鶉
California quail
[学] Lophortyx californica

鳥綱キジ目キジ科の鳥。アメリカの太平洋沿岸とカリフォルニア半島草地や半砂漠地に自然分布するほか、ハワイ諸島とニュージーランドに移入され定着している。都市の公園にもすみつき、親しまれている。全長約25センチメートル、ずんぐりした体つきで、背面は灰色、腹部は白と黒と黄褐色の斑紋(はんもん)があり、雌の頭から胸は灰色であるが、雄は白と黒と青灰色のくっきりとした紋様からなる。前方に曲がった細い冠羽があり、とくに雄は長い。地上で多種の植物、小動物をとる。繁殖期以外は数十羽の群れをつくる。同じ属でほかに2種あり、アメリカ南西部とメキシコに分布する。

[竹下信雄]

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