カンボジア暫定国民政府(読み)カンボジアざんていこくみんせいふ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンボジア暫定国民政府」の意味・わかりやすい解説

カンボジア暫定国民政府
カンボジアざんていこくみんせいふ

制憲議会議員選挙 (総選挙) で第一党となったフンシンペック党とプノンペン政権の人民党を中心とする4党連立政権で,新憲法採択から新政権樹立までの移行期間を暫定的に統治するために 1993年7月1日発足した。フンシンペック党のラナリット党首と人民党のフン・セン副議長が共同議長 (首相) となり,国防相,内相を兼任し,最高国民評議会 (SNC) 議長のシアヌーク議長は国家元首として軍最高司令官も兼ねている。政治綱領には議会制民主主義,三権分立,非同盟中立などの路線を明確化。 94年 10月の新政府発足でその役割を終えた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android