カンヒザクラ(読み)かんひざくら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カンヒザクラ」の意味・わかりやすい解説

カンヒザクラ
かんひざくら / 寒緋桜
[学] Cerasus campanulata (Maxim.) A.Vassil.
Prunus cerasoides D.Don var. campanulata Koidz.

バラ科(APG分類:バラ科)の落葉高木。ヒカンザクラともよばれる。樹皮は灰黒色で横の皮目が目だつ。2~3月、葉の出る前に、緋紅(ひこう)色の花が鐘状に半開して下向きに咲く。関東地方以南で庭に植えられる。中国大陸南部、台湾原産で沖縄では野生化している。

小林義雄 2019年12月13日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のカンヒザクラの言及

【サクラ(桜)】より

…これはヒカンザクラとオオシマザクラの雑種で,大寒桜(おおかんざくら),修善寺寒桜などの品種がある。カンザクラの一方の母種であるヒカンザクラ(緋寒桜)P.cerasoides D.Don var.campanulata (Maxim.) Koidz.はカンヒザクラ(寒緋桜)ともいわれ,中国南部,台湾に分布し,琉球に野生化している。葉が展開する前に,花弁が半開した濃緋紅色の花が下向きに咲く。…

※「カンヒザクラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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