カンテツ(肝蛭)(読み)カンテツ

百科事典マイペディア 「カンテツ(肝蛭)」の意味・わかりやすい解説

カンテツ(肝蛭)【カンテツ】

葉状の3cmにもなる大型のキュウチュウ類で,主として牛,ヤギなど草食獣肝臓に寄生する。ヒトにもときに寄生し,重症になると肝硬変を起こす。中間宿主ヒメモノアラガイで,これから出る幼虫セルカリア)が水草などに付着して被嚢幼虫(メタセルカリア)となり,これが口などから感染する。家畜被害が多い。治療にはビオチノールを用いる。
→関連項目モノアラガイ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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