カンツワブキ(読み)かんつわぶき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カンツワブキ」の意味・わかりやすい解説

カンツワブキ
かんつわぶき / 寒橐吾
[学] Farfugium hiberniflorum (Makino) Kitam.

キク科(APG分類:キク科)の多年草。ツワブキと同じように、根出葉のみである。葉身は心臓形ないし長心臓形で大人の手のひら大である。縁(へり)には不ぞろいな鋭い二重鋸歯(きょし)がある。花茎は高さ25~42センチメートル。9~12月、径3センチメートルの頭花を散房状につける。屋久島(やくしま)と種子島(たねがしま)にのみ分布し、林下に生える。

[小山博滋 2022年2月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のカンツワブキの言及

【ツワブキ】より

…瘦果(そうか)は円柱形で毛を密生する。 ツワブキ属Farfugiumは東アジアの特産属で,屋久島と種子島には固有のカンツワブキF.hiberniflorum (Makino) Kitam.がある。これは葉は心形でうすく,縁に欠刻と鋸歯があり,やや角ばった感じがする。…

※「カンツワブキ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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