カローラ KE10

日本の自動車技術240選 「カローラ KE10」の解説

カローラ KE10

日本のモータリゼーションを確固たるものにした大衆車。新開発のK型エンジン(1100cc)の搭載、ストラットタイプのフロントサスペンションの採用などにより、このクラス世界最高水準の性能と快適な乗心地を実現。安全パッド、2速ワイパー、シートベルトアンカなど安全装備も充実。(スタイル)世界の乗用車のデザインの流行を採り入れ、スポーティなセミ・ファストバックとダイナミックなフロントグリルを備えている。(高速設計)新しく開発した1100ccエンジン(K型)の搭載により、最高速度や加速性能は、このクラス世界最高水準を実現。5ベアリング、ダブルチェーンドライブのハイカムシャフト、容量の大きいオルタネータなどの採用により連続高速耐久性は抜群。(経済設計)燃焼効率の良い高性能エンジン、最適の走行条件を選べる前進4段ミッションフロアチェンジの採用などにより操作性が向上し、燃料消費率は1Lあたり22km。(快適設計)ストラットタイプのフロントサスペンション、6.00-12 4PR タイヤの採用などにより、快適な乗り心地が得られる。音を出さず、音を伝えず、音を入れずの3原則を徹底追及、エンジン、サスペンションスプリング、ボデーの骨格構造などを改良し、静かさを確保。(安全設計)安全パッド、2速ワイパー、シートベルトアンカー、フロントシートの前倒防止機構など安全上必要と思われるものは、全車種に採用。保管場所トヨタ博物館 (〒480-1131 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番100号)
製作(製造)年1966
製作者(社)トヨタ自動車工業株式会社
資料の種類量産品
現状展示(静態)・公開
車名カローラ
モデル名KE10
会社名トヨタ自動車工業株式会社
製作開始年1966
車種・用途大衆乗用車
実車所在/模型トヨタ博物館
スタイルセダン
ドア数2ドア
乗員5名
車両重量690kg
車両総重量965kg
バンパースチール
ステップなし
全長3845mm
全幅1485mm
全高1380mm
タイヤサイズ゙6.00-12 4PR
特徴セミファーストパック
前軸ストラット
後軸半浮動 バンジョー式
軸距2285mm
前トレッドx後トレッド1230×1220mm
ステアリングウォーム&セクターローラー
ダンパーショックアブソーバー(前後
スタビライザーリーフスプリングが兼ねる
特徴フロアシフト前:コイル及びリーフスプリング後:非対称板ばね
冷却/気筒配列水冷/直列4気筒(K型)
弁機構OHV
気化器2パレル ダイヤフラム式ポンプ
内径x行程75mm×61mm
排気量1077cc
最高出力/回転数60PS/6000rpm
最大トルク/回転数8.5kgm/3800rpm
過給機なし
燃料タンク容量36L
特徴20°スラントエンジンで、全高を低くするとともに、サービス性を向上。クランクシャフトは5ベアリング。
ハイブリッドシステム形式なし
変速機前進4段、後退1段
駆動方式FR
モード燃費-
その他事項最低地上高:170mm;前照灯:2灯;ワイパー:2速タンデム型リンク連動式;足ブレーキ:(前)2L、(後)L・T;手ブレーキ:機械式後2輪制動;圧縮比:9.0;最終減速:4.222(ハイポイドギヤ);オールシンクロメッシュ;最高速度:140km/h;燃費率:22km/L(舗装平坦路時速51;加速性能:SS 1/4マイル 19.7秒

出典 社団法人自動車技術会日本の自動車技術240選について 情報

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