カルボキシル基(読み)カルボキシルき(英語表記)carboxyl group

精選版 日本国語大辞典 「カルボキシル基」の意味・読み・例文・類語

カルボキシル‐き【カルボキシル基】

〘名〙 (カルボキシルはcarboxyl) 一価の有機原子団で、カルボン酸官能基。化学式 COOH 有機化合物酸性を与え、その数によって一価、二価のカルボン酸などになる。

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デジタル大辞泉 「カルボキシル基」の意味・読み・例文・類語

カルボキシル‐き【カルボキシル基】

カルボキシル

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カルボキシル基」の意味・わかりやすい解説

カルボキシル基
カルボキシルき
carboxyl group

1価の原子団。酸性を示す有機化合物うち多くは,その構造中に -COOH 基が存在し,これをカルボキシル基という。これを含む物質カルボン酸と呼ばれる。この基では,カルボニル基 carbonylと水酸基 hydroxylが結合しているために,carboと xylを結びつけて命名された。

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化学辞典 第2版 「カルボキシル基」の解説

カルボキシル基
カルボキシルキ
carboxyl group

カルボン酸分子に含まれる官能基名称

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百科事典マイペディア 「カルボキシル基」の意味・わかりやすい解説

カルボキシル基【カルボキシルき】

有機化合物の原子団の一種。構造は−COOH。カルボキシル基をもつ化合物は酸としての性質を示す。→カルボン酸

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栄養・生化学辞典 「カルボキシル基」の解説

カルボキシル基

 -COOHの構造をもつ原子団.酸としての性質を示し,それをカルボン酸という.

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カルボキシル基」の意味・わかりやすい解説

カルボキシル基
かるぼきしるき

カルボキシ基

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世界大百科事典(旧版)内のカルボキシル基の言及

【カルボニル化合物】より

…炭素‐酸素二重結合をもつので一般に反応性に富んでいる。なお,たとえばカルボニル基に水酸基の結合したカルボキシル基-COOHなどをもつ化合物は,一般のカルボニル基をもつ化合物とは非常に異なる性質を示すのでカルボニル化合物には含めない。【奈良坂 紘一】。…

【カルボン酸】より

…カルボキシル基-COOHをもつ有機化合物の総称で一般式RCOOHで表される。カルボキシル基が1個のものをモノカルボン酸,2個のものをジカルボン酸,3個のものをトリカルボン酸と呼ぶ。…

【官能基】より

…同じグループに属する化合物が示す共通の反応性の原因となる原子団,または結合様式を官能基という。アルコール類のヒドロキシル基-OH,ケトン類のカルボニル基C=O,カルボン酸類のカルボキシル基-COOH,エチレン系炭化水素の炭素炭素二重結合C=Cなどである。カルボキシル基のように,有機化合物中の水素原子と置換して化学結合を生じる官能基を置換基ということがある。…

※「カルボキシル基」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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