カルバリョ(英語表記)Valentin Carvalho

精選版 日本国語大辞典 「カルバリョ」の意味・読み・例文・類語

カルバリョ

〘名〙 (Diego de Carvalho ディエゴ=デ━) ポルトガルイエズス会士。慶長一四年(一六〇九日本渡来東北地方布教中心として活躍。のち捕えられ、仙台処刑。(一五七七‐一六二四

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改訂新版 世界大百科事典 「カルバリョ」の意味・わかりやすい解説

カルバリョ
Valentin Carvalho
生没年:1560-1631

ポルトガル人のイエズス会士。リスボン出身。1576年イエズス会に入会。98年(慶長3)来日したが再びマカオに戻り,1601-09年までコレジヨ院長を務めた。11年イエズス会日本管区長として再度来日し,17年(元和3)までその任にあった。在任中,禁教強化へと向かう日本社会にあって,悪化する教会財政,他修道会との対立など教会内外の難問処理にあたったが,1614年の大追放のさい,マカオに退去した。15年コーチシナ(交趾支那)のフェフォの日本人町に,ポルトガル人のディオゴ・カルバリョを派遣し,またツーロンにはイタリア人のフランチェスコ・ブゾミを派遣し,イエズス会のコーチシナ布教の基を作った。25年インドに戻り,同地で没した。著作《弁駁書Apologia》(1617)。
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