カルタヘナ(コロンビア)(読み)かるたへな(英語表記)Cartagena

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

カルタヘナ(コロンビア)
かるたへな
Cartagena

南アメリカ北西部、コロンビア北部、カリブ海岸港湾都市。人口87万7238(1999)、104万7005(2019推計)。マグダレナ川カウカ川の河谷というコロンビアの経済活動の中核地域を後背地にもち、プラチナ、コーヒー、タバコ、バナナ、砂糖などの取引、輸出が盛んである。織物皮革薬品などの工業があり、バランカベルメハの精油所からの油送管のターミナルになっている。1533年に創立された西半球最古の都市の一つで、城壁で囲まれ、湿地と湖に隔てられた古い町がカルタヘナ湾岸に残っている。

[山本正三]

 1984年、町並は「カルタヘナの港、要塞群と歴史的建造物群」としてユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産の文化遺産(世界文化遺産)に登録された。

[編集部]

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百科事典マイペディア の解説

カルタヘナ(コロンビア)【カルタヘナ】

コロンビア北部,カリブ海岸の港湾都市。植民地時代からの重要な港で,しばしば海賊や英国海軍の攻撃を受けた。20世紀前半から石油綿花積出港となり,現在は同国最大の石油化学工業都市である。防壁に取り囲まれた旧市街には植民地時代の建物が数多く残っており,1984年世界文化遺産に登録された。一方近郊の海岸は高級リゾートとして開発が進んでいる。1533年創設。90万2311人(2006)。
→関連項目プエルト・カベヨ

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