カリミョウバン(明礬)(読み)カリみょうばん

百科事典マイペディア 「カリミョウバン(明礬)」の意味・わかりやすい解説

カリミョウバン(明礬)【カリみょうばん】

化学式KAl(SO42・12H2OまたはK2SO4・Al2(SO43・24H2O。比重1.757。正八面体無色結晶。熱すると結晶水に溶ける(92℃)。水によく溶け,水溶液は幾分酸性。媒染剤顔料サイジング(紙などの耐水性向上),皮のなめし,水の清澄剤医薬品などに用いられる。一般にミョウバンというとこれをさす。ミョウバン石を焼いたのち硫酸を加えて析出させる。→焼ミョウバン
→関連項目クロムミョウバン(明礬)ミョウバン(明礬)

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世界大百科事典(旧版)内のカリミョウバン(明礬)の言及

【ミョウバン(明礬)】より

…なお〈明礬〉は〈透明な礬類〉の意である。
[種類]
 前述のように単にミョウバンというときは,MI=K,MIII=Alのアルミニウムカリウムミョウバンを指すが,MIII=Alのときはアルミニウムを省略してカリウムミョウバン(あるいはカリミョウバン)のように呼ぶことが多い。MI=NH4のときがアンモニウムミョウバン(古くはアンモニアミョウバンといった)などである。…

※「カリミョウバン(明礬)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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