カラー(植物)(読み)カラー

百科事典マイペディア 「カラー(植物)」の意味・わかりやすい解説

カラー(植物)【カラー】

オランダカイウ,カイウとも。サトイモ科。南アフリカ原産の球根類で,おもに切花として観賞するが,庭の水辺栽植にも適する。葉は長い柄があり,三角状卵形で基部は心臓形。70〜80cmの花茎の先に漏斗(ろうと)状に巻いた白い大きな仏炎包をつけ,中に黄色肉穂花序が1個直立する。花期は春〜初夏。分球または実生(みしょう)でふやす。葉が大きくて白斑のあるシラホシカイウ,葉に白斑があって仏炎包が黄色のキバナカイウ,高さが30cmくらいの矮(わい)性種で仏炎包が淡紫紅色をしたモモイロカイウ,さらに仏炎包の上半部が緑色になるグリーンカラーなどがあるが,近年はハイブリッドカラーと呼ばれる交雑品種群が生まれ,赤い仏炎包をもつものまである。
→関連項目球根

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android