カラット(英語表記)carat
karat

デジタル大辞泉 「カラット」の意味・読み・例文・類語

カラット(carat/karat)

宝石質量単位。1カラットは200ミリグラム。記号K, car, ct →4C
金の純度を示す単位。純金を24カラット(K24と表示)とし、1カラットはその24分の1。例えば18カラットは、24分の18(75パーセント)が純金であることを示し、18金(K18と表示)ともいう。記号K, kt

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精選版 日本国語大辞典 「カラット」の意味・読み・例文・類語

カラット

〘名〙 (carat, karat karaat)
① 宝石の重さの単位。旧カラットは二〇五ミリグラム。現行のメートル‐カラットでは、二〇〇ミリグラム。略号 K または ct
輿地誌略(1826)七「瓦密(ガミ)金剛鑽を出す。〈略〉嘗て其大さ九百加蝋多(カラート)〈一加蝋多は銀二銭に概当す〉の重あるあり」
金合金の純度を表わす単位。純金を二四カラット(二四金)という。一八カラットといえば、二四分の一八の金を含むこと。略号は、K, Kt などを用いる。金位。〔英和商業新辞彙(1904)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「カラット」の意味・わかりやすい解説

カラット
carat
karat

質量の単位の一つで,宝石の質量を表すのに用いられる。その来歴は複雑で,205mgの質量に相当すると解されたこともあるが,メートル法では,1907年に1カラットは200mgに等しいと決めた。計量法では,特殊の計量に用いる補助計量単位の一つとして政令で定められており,200mgに等しいものとされ,ctまたはcarで表すことになっている。ただし,国際単位系の立場からすれば,カラットは推奨しがたい単位である。語源のうえでは,マメ科の植物デイコの種子のアラビア名quirrat,またはイナゴマメの実のギリシア名kerationに由来するといわれる。

 カラットは,金の純度(金相ともいう)の表現にも用いられ,純金を24として表した純度の値に記号Kを添えて示す。したがって純金は24Kであり,純度が750/1000,すなわち18/24の金は18Kであって,これを18金と呼ぶこともある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カラット」の意味・わかりやすい解説

カラット
からっと
carat

宝石などの質量の単位。記号はK。1カラットは0.2グラムに相当する。かつては0.205グラムを示したこともあった。なお、金品位を示すときにも用いられ、このときには24金を24カラットというように用いる。

加藤 昭]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カラット」の意味・わかりやすい解説

カラット
carat

(1) 宝石の質量を表わす実用単位。記号は ctまたは car。 1ct=0.2g 。昔は質量の基準に植物の種子がよく用いられた。カラットはギリシア語のケラティオン (イナゴマメの角状の実) に由来する。カラットは時代と場所によりさまざまに解釈されていたが,1877年に 1ct=0.205g (英カラットという) に標準化され,さらに 1907年 1ct=0.2g (メートル法カラット) に統一された。 (2) 金の合金に含まれる純金量を表わす単位。記号はK,ktまたは金。純金を 24Kとするので,たとえば 18Kは金の質量含有率が 18/24 の金合金のことである。

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単位名がわかる辞典 「カラット」の解説

カラット【carat/karat】

➀宝石の質量単位。記号は「K」または「ct」。1カラットは0.2g。米粒大のダイヤモンドで約0.25ct。◇名称は、イナゴマメの実を意味するギリシア語ケラーティオン(keration)にちなむといわれる。
➁金の合金中に含まれる純金の割合(重量比)を表す単位。記号は「K」または「Kt」。24段階に分け、純金を24Kとする。日本では「金(きん)」ともいう。「18金」など。金位。

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百科事典マイペディア 「カラット」の意味・わかりやすい解説

カラット

(1)宝石の質量の単位。記号ct,またはcar。メートル法の1カラットは0.200g,英国では0.205g。(2)金合金に含まれる金の割合を表す単位。記号K,またはKt。純金を24カラットとする。たとえば18カラット(18金)は金の含有率18/24。
→関連項目

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化学辞典 第2版 「カラット」の解説

カラット
カラット
carat

宝石類の重さの単位.記号 ct.1カラットは0.2 g.100ポイントが1カラットになる.また,金の品質表示の単位としても使われ,純金を24カラットとする.

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世界大百科事典(旧版)内のカラットの言及

【度量衡】より

…それはともかくとして,イギリスの伝統的な単位グレインgrain(日本ではグレン,ゲレーンともいう)は文字どおり穀粒によるものであり,古代インドの衡の一つであるグーニャguñjaも,ある種の豆(一説ではトウアズキabrus precatorius)の種子によるものと解されている。また,宝石の質量を表すのに今も使われるカラットcaratという単位の名は,アラビア語キラト,スペイン語キラーテquilateに由来するが,これも豆の一種である。中国の衡においても,クロキビが中心的な役をした。…

【貴金属】より

…純金はきわめて軟らかく,そのまま利用することは少ないが,他の貴金属はじめ多くの金属と合金として用いられる。装飾用として使われる金合金の金の含有率はカラットという単位で表す。24カラットが純金で,18カラットは18/24,すなわち75%が金の合金である。…

【金】より

…純金は軟らか過ぎて実用には不便なことが多く,ふつうは合金として強度を増している。合金中の金の品位はカラット単位で表す。純金は24カラットである。…

【ダイヤモンド】より

… ダイヤモンドの評価の基準となる品質等級(グレードgrade)を示すには,〈四つのC〉の方式が一般に用いられている。つまり,カラットcarat(重量),カットcut(研磨),カラーcolor(色),クラリティclarity(透明度)である。(1)重量はカラット(ct)の単位で表示されるが,1カラットは200mgに相当する。…

【度量衡】より

…それはともかくとして,イギリスの伝統的な単位グレインgrain(日本ではグレン,ゲレーンともいう)は文字どおり穀粒によるものであり,古代インドの衡の一つであるグーニャguñjaも,ある種の豆(一説ではトウアズキabrus precatorius)の種子によるものと解されている。また,宝石の質量を表すのに今も使われるカラットcaratという単位の名は,アラビア語キラト,スペイン語キラーテquilateに由来するが,これも豆の一種である。中国の衡においても,クロキビが中心的な役をした。…

※「カラット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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