精選版 日本国語大辞典 「カメラリウス」の意味・読み・例文・類語
カメラリウス
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ドイツの薬学者、高等植物の生殖についての先駆的研究者。医学を修めたのち、オランダ、フランスなどを旅行して研究を続け、1688年、生地のチュービンゲン大学の薬学教授兼植物園長となる。高等植物の生殖に関心をもち、数多くの実験を繰り返した。その結果、たとえば、雌雄異株のクワでは雌株だけでは種子ができないこと、また雌雄同株のトウゴマなどの花でも成熟前の葯(やく)を切り取ると種子ができないことなどから、花は植物の生殖器官であり、葯が雄性生殖器官、子房が雌性生殖器官であり、したがって植物にも動物同様に性があるとした。この発見は交雑による植物の品種改良を可能にする道を開いた。
[真船和夫]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…以後人文主義の本拠地となり,ベーベルHeinrich Bebel,メランヒトン,ロイヒリンらが集まった。1536年にはカメラリウスCamerariusがウィッテンベルクやマールブルク大学を模範にして,大学改革を行い,大学はルター派宗教改革運動の拠点の一つとなった。1817年カトリック神学部と国家学部を開設し,ドイツ大学史上はじめて4学部制をくずした。…
※「カメラリウス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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