カメ(亀)(読み)カメ

百科事典マイペディア 「カメ(亀)」の意味・わかりやすい解説

カメ(亀)【カメ】

爬虫(はちゅう)綱カメ目の総称南極を除く各大陸および海洋に分布。皮膚の変化した骨質板と内骨格とが結合して背甲と腹甲を形成するのが特徴。四肢は発達し,ウミガメでは櫂(かい)状となる。肋骨は背甲骨板と癒合しており,呼吸は筋肉の収縮によって内臓を肺に押しつけて行う。最古のカメの化石は三畳紀末期のもので,現生種とあまり変りがない。現存は約230種,すべて卵生で,最大はオサガメの甲長2m,最小はテラピンの10cm以下。頭頸部の引っこめ方によって2群に大別される。曲頸類は南半球に分布し,長い頸部を横に曲げて,背甲と腹甲の間に入れる。マタマタなどが知られるが,種類は少ない。潜頸類は頸部を垂直方向にS字形に曲げ甲内に引っ込めるが,ウミガメ科では完全に引き込むことはできない。二次的に甲が特殊化したものにオサガメ,スッポン両科がある。
→関連項目爬虫類

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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