カバル(英語表記)Cabal

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カバル」の意味・わかりやすい解説

カバル
Cabal

1667~73年王政復古時代のイギリスで,国王チャールズ2世の選んだ5人の政治顧問団。キャバルとも表記される。 T.クリフォード,アーリントン伯,バッキンガム公 (2代) ,アシュリー・クーパー (シャフツベリー伯) ,ローダーデール公の5人。元来は「徒党」「陰謀団」の意であるが,5人の頭文字の組合せがこの語と一致したため,このように通称された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「カバル」の意味・わかりやすい解説

カバル

ブルガリアルーマニアなど南東ヨーロッパの木製の長い縦笛。少しななめにかまえて吹く。アラブナーイと同系。管を斜めに削ってできた鋭いエッジに息をあてて音を出す。通常,前面に指孔7,背面に親指孔1。本来は羊飼いの笛。民謡踊り旋律独奏合奏で吹く。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のカバルの言及

【ユーゴスラビア】より

…踊りは,バルカン固有の2と3の単位を組み合わせるアクサクaksakと呼ばれる跛行的なリズムをもった速いテンポの踊りの輪舞コロが一般的である。楽器は,吟遊詩人の即興詩の伴奏をする1弦または2弦の弓奏弦楽器グスラ,バッグパイプのカバルkaval,ダブル・リードの管楽器ズルラzurla,両面太鼓タパンtapanが代表的なものである。【谷本 一之】
【映画】
第2次大戦後,ユーゴスラビアの各共和国で映画会社が設立された。…

※「カバル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android