カニング(Charles John Canning)(読み)かにんぐ(英語表記)Charles John Canning

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

カニング(Charles John Canning)
かにんぐ
Charles John Canning
(1812―1862)

イギリスの政治家。ジョージ・カニングの子。1841年にロバート・ピール内閣の外務次官、1856年パーマストンによりインド総督(~1862)に任命された。1857年、インドの大反乱セポイの反乱)に直面し、兵力を増強してこれを鎮圧。翌1858年インド統治が東インド会社から本国政府の直接支配に移ると、初代インド副王(総督)となった。1859年7月の反乱終結宣言後、行政の再組織化、軍隊改組着手。1861年にインド参事会法を導入し、地主を中心とする一部インド人を中央・州立法参事会に加えたり、上層部インド人の団体「英印協会」の結成を助けたりして、インド社会の指導的階層宥和(ゆうわ)策を推進した。1857年にカルカッタボンベイ(現ムンバイ)、マドラス3大学創設に尽力した。

[内藤雅雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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