カニクサ(蟹草)(読み)カニクサ(英語表記)Lygodium japonicum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カニクサ(蟹草)」の意味・わかりやすい解説

カニクサ(蟹草)
カニクサ
Lygodium japonicum

フサシダ科の夏緑性シダ植物。別名ツルシノブ,シャミセンヅル。東北地方南部以西から東南アジアにかけて分布している。山野に生え,暖地ほど多い。根茎は直径2~3mm,地下を横にはい葉を出す。葉はつる状で他物にからみついて伸び,長さ数mに達する。葉柄は硬く針金状。小羽片は薄い洋紙質,普通2~3回3出状に分裂し,頂裂片は細長く伸びる。下部の羽片は栄養葉で,上部の羽片はその縁に胞子嚢群をつける。胞子嚢は楕円体形で,その一端にだけ環帯がある。

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