カナディアン・カヌー(読み)かなでぃあんかぬー(英語表記)Canadian canoe

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カナディアン・カヌー」の意味・わかりやすい解説

カナディアン・カヌー
かなでぃあんかぬー
Canadian canoe

カヌー一種カナダの先住民たちが湖沼や川の連絡用に、あるいは狩猟用に、樺(かば)の木をくりぬいて使っていた舟。持ち運びが簡単で、広範囲の水面で手軽に使用できるので、現在でも狩猟用、レジャー用、スポーツ用など多方面で利用されている。こぎ方は、片方ブレード水かき)のついたパドル(小さな櫂(かい))で、水を前から後方へ押しやるようにしてこぎ進める。ボートと違って、進行方向を向いて乗り、普通は立て膝(ひざ)の姿勢でこぐ。舟の材料は木やジュラルミンが多いが、強化プラスチック製の舟が増えてきている。

[中田弘良]

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百科事典マイペディア 「カナディアン・カヌー」の意味・わかりやすい解説

カナディアン・カヌー

カヌー競技の一種。北米インディアンが使用していたカヌーから発達したもの。漕ぎ手竜骨(りゅうこつ)(キール)の上に片ひざをつき,一方だけにブレード(みずかき)のついたパドル((かい))で片側だけでこぐ。1人乗り,2人乗りの2種目があり,距離はオリンピックでは200mおよび1000m。男子種目のみ。

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世界大百科事典(旧版)内のカナディアン・カヌーの言及

【カヌー】より

…かじrudderがあり足で操作する。(2)カナディアン・カヌーcanadian canoe(略号C) 北米インディアンのカバの木の皮で造ったカヌーから進化したもの。ほとんど覆いはない。…

※「カナディアン・カヌー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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