カテガット海峡(読み)カテガットカイキョウ

デジタル大辞泉 「カテガット海峡」の意味・読み・例文・類語

カテガット‐かいきょう〔‐カイケフ〕【カテガット海峡】

Kattegatデンマークユトランド半島スカンジナビア半島の間にある海域スカゲラク海峡を通じて北海と、エアスン海峡大ベルト海峡小ベルト海峡を通じてバルト海とつながる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「カテガット海峡」の意味・わかりやすい解説

カテガット海峡 (カテガットかいきょう)
Kattegat

ユトランド半島とスウェーデンの間の海峡。北海とバルト海を結ぶ海峡の東部水域で,西はスカゲラク海峡に,東は三つの海峡でバルト海につながる。幅60~150km。この海峡の南半はモレーン氷堆石)源の砂礫底で,20mくらいの深さであるが,北東のスウェーデン側は80m以上で,海底谷がある。バルト海への主水道であるエーレÖre海峡には,中世に海上税関があり,デンマーク王の大きな財源になっていた。現在もバルト海と外海をつなぐ唯一の通商路である。語源はオランダ語で〈猫小路〉の意。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カテガット海峡」の意味・わかりやすい解説

カテガット海峡
かてがっとかいきょう
Kattegat

北ヨーロッパ、デンマークとスウェーデンの間の海域。東にスウェーデンのハーランド、西にユトランド半島、南にシェラン、フュン両島に挟まれた海域をさし、北欧ではかならずしも「海峡」とはよばれない。北方に広がるスカゲラク海域とを分かつ線は、ユトランド半島最北端スカーイェンから東方に向かってパテルノステル岩礁に至る直線である。南方のバルト海へは、小ベルト、大ベルト、エアスン(エーレスンド)の3海峡が結び、一方、北海へはスカゲラク海域を経てつながる。レス島の東沖に水深20メートルを超す最深部が北から延び、この海域でバルト海の海水(塩分濃度15)と北海の海水(同30)が混ざり合い、塩分濃度の低い水が海水面を覆う。

[村井誠人]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「カテガット海峡」の意味・わかりやすい解説

カテガット海峡【カテガットかいきょう】

スウェーデンとユトランド半島との間の水域。スカゲラク海峡で北海と,エレソン,大ベルト,小ベルトの3海峡でバルト海と結ばれる。長さ約254km,幅60〜150km,最大水深125m。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android