カップ
〘名〙 (cup)
① 洋風の、ふたのない丸い器。あしがついているものもある。
(イ) アイスクリームなどを盛る、
金属、
ガラス、紙などでできた器。
※社会百面相(1902)〈内田魯庵〉新妻君「『氷菓子てエと憶出すワ』と軈て碗(カップ)に半ばほど喰べて下へ置きつ」
(ロ) コーヒー、紅茶などを入れる、
取っ手の付いた
茶碗。
※龍源寺(1934)〈渋川驍〉四「紅茶をカップについでゐた娘が」
(ハ) 酒やジュースを入れる食器。
コップ。グラス。
※むき玉子(1891)〈尾崎紅葉〉一四「対手なくては物淋し、少し飲まぬかと盃(カップ)をさされ」
(ニ) 水や料理材料の量をはかる、取っ手の付いた器。一カップはふつう二〇〇cc。
計量カップ。
② 優勝杯。金属製で、あしのついたもの。
トロフィー。
※東京朝日新聞‐明治四〇年(1907)七月二日「春秋の二季に於て、交る交る試合を為し、チャンピオン・カップをも作り置きて、之を争ふこととなるべし」
③ ブラジャーの、乳房にかぶせる、椀(わん)型の部分。
④ ゴルフで、ボールを打ちこむ穴。ホール。〔アルス新語辞典(1930)〕
※影法師(1968)〈遠藤周作〉「ぐるぐる廻るカップに乗ったり」
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カップ(cup)
1 取っ手のついた洋風の茶碗。「コーヒーカップ」
2 紙・プラスチック・金属などで作った小さな器。「アイスクリームのカップ」
3 料理で材料を計量するのに使う、目盛りのついた容器。容量はふつう200ミリリットル。計量カップ。「小麦粉二分の一カップ」
4 競技などの賞杯。金属製で脚のついたもの。「優勝カップ」
5 ブラジャーの、乳房を覆い隠す丸く盛り上がった部分。
6 ゴルフで、グリーンのホールのこと。
[類語](1)コップ・タンブラー・グラス・ジョッキ・マグカップ・マグ・湯飲み・湯呑み茶碗/(4)トロフィー・賞杯・賞牌・メダル
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カップ
(1) 液体を主に入れる小型の容器.(2) 大まかに,液体の量を表示する方法.日本では,普通200ml(コメの量を体積ではかる場合は180ml),米国では240ml.
出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報
カップ【cup】
➀取っ手のある洋風の茶碗。材質はガラス、陶器、金属などで、用途によりコーヒーカップ、マグカップ、ティーカップなどがある。
➁ふたのない小さな丸いうつわ。
出典 講談社食器・調理器具がわかる辞典について 情報
カップ
生年月日:1858年7月24日
ドイツの政治家
1922年没
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
カップ【Karl William Kapp】
1910‐76
アメリカの経済学者。ドイツに生まれ,スイスのジュネーブ大学で1936年学位をとったが,ナチスの迫害により,ロー夫人と37年にアメリカへ亡命,帰化した。ニューヨーク市立大学教授を65年までつとめた後,スイスのバーゼル大学教授(1967‐71)。第2次大戦前後にみられた著しい生産力の拡大と技術革新の裏に人体の損傷,森林荒廃や農地の浸食が進むことを憂え,《私的企業と社会的費用――現代資本主義における公害の問題》(1950)を著し,私企業の利益追求によって増大する社会的費用に注目し,新政治経済学の樹立を提唱した。
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例