カッシア(英語表記)Cassia

精選版 日本国語大辞典 「カッシア」の意味・読み・例文・類語

カッシア

〘名〙 (quassia) ニガキ科の小高木。熱帯アメリカ原産で薬用栽培。葉は小さな五葉からなる羽状複葉で、柄には翼がある。夏、緋紅色の筒状花を開く。実は卵形で黒熟する。

カッシア

〘名〙 (cassia) マメ科カワラケツメイ属植物の総称。熱帯を中心に五〇〇種ほどある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カッシア」の意味・わかりやすい解説

カッシア
Cassia

マメ科の1属 (カワラケツメイ属) で,落葉高木,低木あるいは草本を含む。日本にはこの属のものは,草本のカワラケツメイ C. mimosoides var. nomameだけであるが,南北アメリカ,アフリカ,熱帯アジアなどに約 450種も知られている。葉は偶数羽状複葉,花は総状または円錐花序につくか,あるいは葉腋に単生する。花弁は5枚でほとんど同形,マメ科ではあるが蝶形花ではない。この点でマメ科から分けてジャケツイバラ科とすることもある。観賞用や並木として植えられたり,果実や葉を薬用にしたり,また材を建材や家具材に用いる。日本ではハブソウ C. torosaやエビスグサ C. obtusifoliaなどを薬用に栽培する。熱帯アジア産のタガヤサン C. siameaは材が堅く,鉄刀木とも呼ばれ,古くから建材や杖などに使われる。

カッシア
Cinnamomum cassia; cassia: Chinese cinnamon

トンキンニッケイ,ケイともいう。クスノキ科の常緑高木。中国南部やインドシナ半島自生,栽培もされる。高さ約 15mほどになる。葉は長さ 12~15cmほどで,表面に光沢があり,3本の葉脈が目立つ。小枝に小型で黄白色の花が多数つく。夏に楕円形で小型の果実をつける。若木または若枝の内樹皮を乾燥して香辛料の1種であるシナモンの代用とし,菓子や料理に用いられ,漢方薬としても利用される。近縁種にセイロンニッケイ,ニッケイなど香辛料として利用されるものも多くあって,しばしば混同される。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カッシア」の意味・わかりやすい解説

カッシア
かっしあ

センナ

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