カチャーロフ(英語表記)Vasilii Ivanovich Kachalov

デジタル大辞泉 「カチャーロフ」の意味・読み・例文・類語

カチャーロフ(Vasiliy Ivanovich Kachalov)

[1875~1948]ロシアソ連俳優モスクワ芸術座の中心的な俳優として活躍

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「カチャーロフ」の意味・わかりやすい解説

カチャーロフ
Vasilii Ivanovich Kachalov
生没年:1875-1948

ロシア・ソ連邦の俳優。正規の演劇教育を受けることなく俳優となり,1900年カザンから招かれてモスクワ芸術座の一員となり,ハムレットイワン・カラマーゾフの大役を演じてその名声地歩確立。恵まれた容姿音声,とくにそのせりふ抑揚強弱緩急の自由自在な変化による話術の妙は,いかなる形象にも深い説得性と浸透性を与えずにはおかなかった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カチャーロフ」の意味・わかりやすい解説

カチャーロフ
かちゃーろふ
Василий Иванович Качалов/Vasiliy Ivanovich Kachalov
(1875―1948)

ロシア・ソ連の俳優。本名はシベルボビチШверубович/Shverubovich。ペテルブルグ大学法学部在学中に学生演劇の舞台に立ち、才能を認められ職業俳優になる。初めカザン、サラトフなど地方で舞台に立ち、1900年春からモスクワ芸術座に加わった。『三人姉妹』のトゥーゼンバフ、『イワーノフ』のイワーノフ、『桜の園』のトロフィーモフ、『どん底』の男爵、『復活』の解説者など55の重要な役柄で活躍した。

[中本信幸]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カチャーロフ」の意味・わかりやすい解説

カチャーロフ
Kachalov, Vasilii Ivanovich

[生]1875.2.11. ビルニウス
[没]1948.9.30. モスクワ
ソ連の俳優。ペテルブルグ大学在学中から演劇サークルに参加,1900年にはモスクワ芸術座に入団し,生涯そこで活動した。さまざまな役を演じたが,なかでもジュリアス・シーザー,ウェルシーニン (『装甲列車 14-69』) ,ハムレット,イワン・カラマーゾフ役は,当代最高といわれた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

367日誕生日大事典 「カチャーロフ」の解説

カチャーロフ

生年月日:1875年2月11日
ソ連の俳優
1948年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android