日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 カターエフ(Ivan Ivanovich Kataev)かたーえふИван Иванович Катаев/Ivan Ivanovich Kataev(1902―1939) ソ連の小説家。十月革命(ロシア革命)後の内戦に参加し、モスクワ大学経済学部に学んでから文筆活動を開始。「峠(ペレワール)」グループの指導者の一人で、『詩人』(1928)、『心』(1928)、『乳』(1930)などの中編でソビエト建設期の現実を描出した。『乳』は、富農を同情を込めて描いたとして激論の的となった。血の粛清の犠牲となり、1956年名誉回復。[水野忠夫] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例