カセンディ(読み)かせんでぃ

世界大百科事典(旧版)内のカセンディの言及

【血】より

…古代エジプト人は血液は生命を表すと考えた。このような観念は,村落の門口に守護のまじないとして血をふりかける話(M.H.キングズリー《西アフリカ旅行》)や,キリストの十字架をイエスの血の象徴とみて魔力のある護符とした話,1881年に黄金海岸を襲った地震の後,地の悪神ササボンサムの業であるとして50人の処女を犠牲に捧げ,その血に浸した泥で王宮の崩れた壁を修理した例,手をつなぎ合う人々がその手やみぞおちや顔を小さく切って採血し,これをビールに混ぜて飲み合い義兄弟の契りを結ぶカセンディと称する儀式などとして,アフリカ各地に残っているという(W.バッジ《オシリス》)。 古代ユダヤ人も血は人間の精神を表すと考えた。…

※「カセンディ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」