カステロブランコ(英語表記)Castelo Branco

デジタル大辞泉 「カステロブランコ」の意味・読み・例文・類語

カステロ‐ブランコ(Castelo Branco)

ポルトガル中東部の都市。13世紀にテンプル騎士団が城と城壁を築いたことに起源する。農業が盛んでチーズ豚肉産地として有名。同国屈指のバロック様式の庭園として知られる司教邸庭園(宮殿庭園)がある。

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改訂新版 世界大百科事典 「カステロブランコ」の意味・わかりやすい解説

カステロ・ブランコ
Camilo Castelo Branco
生没年:1825-90

ポルトガルのロマン主義小説家。多作家として名高い。幼くして両親を失い,叔母や姉の家で育てられ,波乱の生涯の最後には失明の不安からピストル自殺した。彼の作品の基本的特質を理解するには,彼の生涯に関する知識がきわめて重要である。小説の舞台は主としてポルトガル北部で,そこに生きる人々の息づかいが現代の読者にも生き生きと感じられる。代表作《破滅の恋》(1862)は女性関係が原因の投獄事件の結果生まれたもので,大衆作家としての頂点を示すものである。作品数は260をこえる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カステロブランコ」の意味・わかりやすい解説

カステロブランコ
Castelo Branco

ポルトガル中部,カステロブランコ県県都織物工業 (伝統的な刺繍ベッドスプレッドが特に有名) や,コルクワイン,オリーブ油,チーズの交易が盛ん。町は一部をローマ時代の城壁に囲まれ,13世紀の城,大聖堂,司教宮殿などがあり,周辺には多くのローマ遺跡が残っている。人口2万 6410 (1991推計) 。

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