カステルガンドルフォ(英語表記)Castel Gandolfo

デジタル大辞泉 「カステルガンドルフォ」の意味・読み・例文・類語

カステル‐ガンドルフォ(Castel Gandolfo)

イタリアの首都ローマ南東部、カステリロマーニ地方の町の一。アルバーノ湖という火山起源のカルデラ湖に面する。17世紀初頭に教皇庁領になり、ローマ教皇の夏の離宮であるガンドルフォ城が建造された。桃の産地として有名で、毎年8月に桃祭りが催される。

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改訂新版 世界大百科事典 「カステルガンドルフォ」の意味・わかりやすい解説

カステル・ガンドルフォ
Castel Gandolfo

イタリア中部,ラツィオ州ローマ県の町。人口6239(1981)。ローマの南東27km,アルバノ湖西岸にあり,アルバノ山地一帯に散在する中世都市〈カステリ・ロマーニ〉のひとつである。12世紀に建てられたガンドルフィ家の城を中心に町ができ,17世紀にその城は教皇庁の所有となった。現在もローマ教皇の夏の別荘である。ベルニーニの手になる教会などもあり,観光地保養地としても名高い。ローマの都市遺跡アルバ・ロンガAlba Longaが近傍にある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カステルガンドルフォ」の意味・わかりやすい解説

カステルガンドルフォ
Castel Gandolfo

イタリア中西部,ラツィオ州ローマ県,ローマの南東約 22km,アルバノ丘陵にある村。古代ラチウムの都市アルバ・ロンガの地。アルバノ湖を見おろす位置にある。ローマ教皇の避暑地で,教皇の宮殿 (17世紀) ,美しい庭園とバルベリーニ邸がある。バチカンにより 1936年ここに天文台が造られた。人口 6784 (1991推計) 。

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