カスク(読み)かすく(英語表記)tusk

翻訳|tusk

デジタル大辞泉 「カスク」の意味・読み・例文・類語

カスク(〈フランス〉casque)

自転車競技で、選手が危険防止用にかぶるヘルメットの下の革製の帽子

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カスク」の意味・わかりやすい解説

カスク
かすく
tusk
cusk
lumb
brosme
[学] Brosme brosme

硬骨魚綱タラ目タラ科に属する海水魚。北大西洋産で、ヨーロッパ側ではアイスランドスカンジナビア半島からイギリス沿岸、アメリカ側ではニュー・イングランド地方の沿岸、まれにグリーンランド南端に分布する。遠洋タラとして日本にも輸入されている。体は円筒状で、頭部ではやや縦扁(じゅうへん)し、尾部は側扁する。下顎(かがく)の先端にひげがある。背びれと臀(しり)びれは基底が長く尾びれに接する。胸びれ腹びれは伸長しない。尾びれの後端は円い。体色は変化に富み、背側面は暗赤褐色、緑褐色あるいは黄色で、腹面は淡色。垂直鰭(すいちょくき)の縁辺は白色で縁どりされた暗色。水深20~1000メートル(ほとんどは150~450メートル)の岩、礫(れき)、小石などの海底に単独または小さい群れで生息し、大きな規則的な回遊はしない。エビ、カニなどの甲殻類や軟体動物を食べる。8年で36~48センチメートルに成長する。産卵期は4~7月で、産卵はどこでもみられるが、重要な海域はスコットランドとアイスランドの間の水深200~500メートルである。おもにカナダ、アメリカ、ノルウェー、アイスランド、デンマークなどが漁獲している。鮮魚あるいは冷凍切り身、乾物塩蔵などに加工する。ムニエルグリル蒸し焼き)、フライなどにされる。

岡村 收・尼岡邦夫 2015年11月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android