カシミロン

精選版 日本国語大辞典 「カシミロン」の意味・読み・例文・類語

カシミロン

(Cashmilon) 「カシミア」をもじったもの。日本で作られたアクリルニトリル系合成繊維の商標名。カシミアに似た手ざわりで軽く保温性があり、服地肌着などに用いる。
※流行うらがえ史(1965)〈うらべまこと〉「アクリル系が鐘紡のカネカロン旭化成のカシミロン」

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デジタル大辞泉 「カシミロン」の意味・読み・例文・類語

カシミロン(Cashmilon)

日本で作られたアクリロニトリル合成繊維。カシミアに似た風合いをもち柔らかく、保温性がある。染色性もよい。商標名。

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世界大百科事典(旧版)内のカシミロンの言及

【アクリル繊維】より

…日本では7社が生産しており,それぞれの商標で販売している。エクスラン,カシミロン,カネカロン,カネボウアクリル,トレロン,ベスロン,ボンネルがそれである。 アクリル繊維の特徴の一つは,他の繊維にみられないハイバルキーヤーン(嵩高(かさだか)糸)が作れることである。…

【旭化成工業[株]】より

…第2次大戦後は,46年,財閥解体で日窒(日窒コンツェルン)傘下から離れ現社名に改称,労働争議の解決を図るかたわら,空襲によって破壊された工場の復旧に努めた。60年には自社技術によってアクリル繊維カシミロンの生産を始め,合繊メーカーの仲間入りをした。さらに,ナイロンの生産も始めるとともに,合成ゴムや建材・住宅部門にも事業を拡大。…

※「カシミロン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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