カキ肉エキス(読み)かきにくえきす

食の医学館 「カキ肉エキス」の解説

かきにくえきす【カキ肉エキス】

「海のミルク」とも呼ばれ、栄養豊富なことで知られるカキ。その生ガキを煮出・浸出して、濃縮したのがカキ肉エキスで、ミネラル・ビタミン類のほか、18種類のアミノ酸を含んでいます。
○栄養成分としての働き
 カキ肉エキスの特徴はグリコーゲンタウリンが豊富なことと、高たんぱくなことです。タウリンはアミノ酸の一種で、カキのヌルヌルした部分に多く、人体ではあまり合成できません。血圧を正常に保ち、血栓(けっせん)を予防し、心臓機能を強化する作用があります。
 いわゆるグリコーゲンは糖などから合成され、体内に貯蔵されます。しかし、カキのグリコーゲンは唾液(だえき)に含まれるアミラーゼで消化され、ただちに吸収されるので、疲労回復、滋養強壮効果に即効性が期待できます。
 また、カキ肉エキスには、肝機能障害や脂質異常症の予防効果が期待されます。

出典 小学館食の医学館について 情報

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