カウデリスモ(読み)かうでりすも

世界大百科事典(旧版)内のカウデリスモの言及

【カウディーリョ】より

…独立直後のラテン・アメリカでこうした指導者が出現した原因としては,植民地支配体制の崩壊に伴って生じた権力の空白状態を埋めうるのは軍事力のみであったこと,独立後の政治的混乱に飽きた大衆が強力な指導者の出現を切望したこと,などが指摘されよう。カウディーリョによる支配体制はカウデリスモとよばれ,19世紀のラテン・アメリカではブラジルとチリを除くほとんどの国々が経験し,なかでもメキシコのサンタ・アナやアルゼンチンのロサスによる支配が名高い。カウディリスモの評価に関しては,独立後の混乱を収拾し,政治的安定をもたらしたとする積極的評価と,民主政治の確立を遅らせたとする批判的見解とが対立している。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」