カイバル峠(読み)カイバルとうげ(英語表記)Khyber

旺文社世界史事典 三訂版 「カイバル峠」の解説

カイバル峠
カイバルとうげ
Khyber

アフガニスタンカブールパキスタンペシャワール(古名プルシャプラ)を結ぶ交通の要衝
この峠は古来インドへの入り口として重要であった。アーリア人・ダレイオス1世・アレクサンドロス大王や,ガズナ朝のマフムード・ムガル帝国のバーブルなど多くの侵入軍がここを通過した。また大乗仏教もここから北伝し,麓のガンダーラ地方ではガンダーラ文化が栄え,法顕 (ほつけん) や玄奘 (げんじよう) もここを通過してインドにはいった。

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デジタル大辞泉 「カイバル峠」の意味・読み・例文・類語

カイバル‐とうげ〔‐たうげ〕【カイバル峠】

Khyber Pass》アフガニスタンとパキスタンの国境にある峠。標高1030メートル。アフガニスタンのカブールとパキスタンのペシャワールを結ぶ。古くからの交通の要地で、アレクサンダー大王の侵入路や仏教北伝の経路になった。ハイバル峠カイバー峠

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精選版 日本国語大辞典 「カイバル峠」の意味・読み・例文・類語

カイバル‐とうげ ‥たうげ【カイバル峠】

(カイバルはKhaibar) パキスタンとアフガニスタンの国境にある峠。古くから中央アジア、インドを結ぶ重要な交通路で、軍事的な要地でもある。標高一〇三〇メートル。カイバー峠。ハイバル峠。

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