オーロックス

精選版 日本国語大辞典 「オーロックス」の意味・読み・例文・類語

オーロックス

〘名〙 (aurochs) ウシ科の哺乳類に属する絶滅種ヨーロッパ系の家畜牛の先祖とされている。有史以前にはヨーロッパ、アジア西部およびアフリカ北部に広く分布していたが、次第に減少し、一六二七年にポーランドで死んだものが最後の記録となった。体高一・八メートルほどで、角ははじめ横に向かい、次に前上方に曲がり、先端は上に向かう。体色は雄は黒く、雌と幼獣は褐色で、背の正中線白色縦縞がある。

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デジタル大辞泉 「オーロックス」の意味・読み・例文・類語

オーロックス(aurochs)

ウシ科の哺乳類。家畜の牛の原種シベリアからヨーロッパにかけて分布していたが、1627年、ポーランドに残っていた1頭が死に、絶滅原牛げんぎゅう

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「オーロックス」の意味・わかりやすい解説

オーロックス
おーろっくす
Aurochs

哺乳(ほにゅう)綱偶蹄(ぐうてい)目ウシ科の動物。ヨーロッパの家畜ウシの祖先で、原牛(げんぎゅう)ともいわれる。森林一帯に小さな群れをつくってすんでいたが、1627年に絶滅した。肩高180センチメートルの大形種で、毛色黒褐色背中白線が走っていた。

[西田恂子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オーロックス」の意味・わかりやすい解説

オーロックス

ウシ」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のオーロックスの言及

【ウシ(牛)】より

…ウシ属のガウア亜属(ガウア,ガヤル,バンテン,クープレーを含む)も以上の点ではウシ属ウシ亜属のウシにほぼ等しいが,この亜属では角の横断面は楕円形でイエウシのように円形でなく,前頭部が短い。また胸椎(きようつい)の棘(きよく)突起が第11胸椎まで異常に長く,第12,13と急に短くなるため,後頸(こうけい)から背の中央までが顕著に高まり,境界の鮮明な肩峰(けんぽう)を形成し,四肢の下半部がつねに淡色であるが,イエウシと絶滅したオーロックスB.primigeniusなどを含むウシ亜属では胸椎の棘突起は最長の第3,4から後ろへしだいに短くなり,そのため背はほとんど直線をなす。尾は比較的長く,白斑をもたない毛色のウシと野生種では四肢は体と同色である。…

※「オーロックス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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