オーストラリア中東部雨林地帯(読み)オーストラリアちゅうとうぶうりんちたい(英語表記)Central Eastern Rainforest Reserves,Australia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

オーストラリア中東部雨林地帯
オーストラリアちゅうとうぶうりんちたい
Central Eastern Rainforest Reserves,Australia

オーストラリア中東部,ニューサウスウェールズ州クイーンズランド州にまたがる森林地帯。面積 3700km2暖温帯から亜熱帯まで4種類の森林地帯からなり,いくつかの国立公園と自然保護区が含まれる。森林面積の4分の3がすでに伐採され,1986年世界遺産の自然遺産指定を受けて破壊にようやく歯止めがかかった。なかでもバリントントップス国立公園は肥沃な土壌と標高差によって,クチニセマウスやワキグロクサムラドリなどの希少動物や,ミナミブナの珍種やイチジク属の大木,ツル性植物,ユキユーカリノキなどがみられる。トゥイード山脈とマクファーソン山脈地帯はトゥイード火山の活動によってできたところで,アオアズマヤドリ,キンショウジョウインコをはじめとする珍しい鳥類の宝庫として知られる。 1994年世界遺産の登録範囲が拡張された。

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