オーエン(Wilfred Owen)(読み)おーえん(英語表記)Wilfred Owen

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

オーエン(Wilfred Owen)
おーえん
Wilfred Owen
(1893―1918)

イギリス詩人。ロンドン大学卒業後、フランスに渡り、家庭教師をしていたが、1916年第一次世界大戦のソンムの激戦に参加、その経験をもとに優れた戦争詩を書いたが、大戦終了の1週間前、25歳でフランス戦線で戦死キーツを思わせる鋭い感覚で激烈な戦場体験をうたった作品は代表的な戦争詩として高く評価され、「オーデン・グループ」の詩人たちに強い影響力をもった。62年、C・D・ルイス編の『全詩集』が刊行されている。

富士川義之

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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