オ・ソレ・ミオ
おそれみお
O sole mio
ナポリ民謡。ジョバンニ・カプーロの詞にエドゥアルド・ディ・カプアが作曲。ナポリの紺青の空と海が生み出した、イタリア民謡を代表する世界的傑作である。1744年以来、毎年ナポリのサンタ・マリア・ディ・ピエディグロッタ寺院で催されている民謡祭の第一期黄金時代(19世紀後半)に作曲された。題名の『オ・ソレ・ミオ』(私の太陽よ)が、ナポリの輝く太陽と恋人の二つの意味をもっているように、この曲全体は、ナポリの美しい自然と恋人への一筋の激しい恋を歌い上げている。
[黒坂俊昭]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例