オレイルアルコール

栄養・生化学辞典 「オレイルアルコール」の解説

オレイルアルコール

 C18H36O (mw268.48).CH3(CH2)7CH=CH(CH2)7CH2OH.(シス体).高級アルコールの一つ.マッコウクジラから採取される油脂中にセチルアルコールなどとともに脂肪酸エステルとして存在.洗剤,インク,界面活性剤,可塑剤などの原料.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典 第2版 「オレイルアルコール」の意味・わかりやすい解説

オレイルアルコール【oleyl alcohol】

オレインアルコールolein alcoholともいう。二重結合を1個もつ代表的な不飽和高級アルコール。化学式CH3(CH2)7CH=CH(CH2)7CH2OH。マッコウ鯨油,ツチ鯨油などに含まれている。無色液体で,融点2℃,沸点208~210℃(15mmHg),比重0.8485(20℃),屈折率1.4607。マッコウ鯨脳油の不ケン化物を約3倍のアセトンに溶解し,冷却して析出する固体をろ(濾)別したろ液を蒸発させて液体不ケン化物を分取する。

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