オフリド地域の自然遺産及び文化遺産(読み)オフリドちいきのしぜんいさんおよびぶんかいさん

世界遺産詳解 の解説

オフリドちいきのしぜんいさんおよびぶんかいさん【オフリド地域の自然遺産及び文化遺産】

1979年に自然遺産、1980年に文化遺産に登録されたマケドニア世界遺産複合遺産)で、オフリド湖北東岸に位置する。この地域には3世紀末にキリスト教が伝わり、後にスラブ人の宗教文化都市となった。11世紀初頭には聖ソフィア聖堂が建造され、「キリスト昇天」などのフレスコ画が描かれた。13世紀には、聖クリメント聖堂など300もの教会が存在したといわれる。また、500万年前に誕生したオフリド湖は、透明度が高く美しい、ヨーロッパ最古の湖として知られる。1979年に「オフリド湖」として自然遺産に登録されたが、周辺の聖ヨハン・カネオ聖堂などが評価され、翌1980年には文化遺産にも追加登録されて複合遺産となった。◇英名はNatural and Cultural Heritage of the Ohrid region

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android