オックスフォード大学出版局(読み)オックスフォードだいがくしゅっぱんきょく

百科事典マイペディア の解説

オックスフォード大学出版局【オックスフォードだいがくしゅっぱんきょく】

大学出版局としては最古歴史をもち,起源は15世紀末にさかのぼるが,1586年印刷所所有,1630年代聖書出版を許可されたのが発展契機。あらゆる分野学術書,一般教養書,児童図書等を出版,特にオックスフォード英語辞典をはじめとする辞書,聖書が有名。

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世界大百科事典(旧版)内のオックスフォード大学出版局の言及

【出版】より

… ことに,集中が世界的規模で現れている典型的な例は,出版多国籍企業の活躍である。マグローヒル(中核はMcGraw‐Hill,Inc.,アメリカ,1925年創業),ワイリー(中核はJohn Wiley & Sons,Inc.,アメリカ,1807年創業),シュプリンガー(中核はSpringer‐Verlag,ドイツ,1842年創業),エルゼビア(中核はElsevier,オランダ,1880年創業),マクミラン(中核はMacmilan,Inc.,アメリカ,1920年創業),オックスフォード大学出版局(中核はOxford University Press,イギリス,1478年設立)など,全世界的に支店網を張りめぐらす積極的な活躍は,とくに学術情報や教育出版の面で著しいが,世界の新情報秩序を求める声(新世界情報コミュニケーション秩序)がしだいに高まっている今日,これら多国籍出版企業の動向は,後に述べる発展途上国の出版開発ともからんで注目される。
[物流,返品]
 1960年以来の高度経済成長,高等教育の爆発的拡大によって,年間約50億冊の書籍・雑誌を扱うことになった日本の出版流通にとって,物流が大問題となった。…

【大学出版部】より

…中世モデルの特色は,(1)印刷が主体であること,(2)聖書印刷の特権から得られた利益で採算をとったこと,(3)商業出版社と競合したことであり,近代(アメリカ)モデルの特色は,(1)出版を中心としていること,(2)学術書出版の損失は大学,政府,財団などからの公的資金で補てんすること,(3)商業出版社とは出版内容で一線を画し,競合を避けていること,といえよう。 オックスフォード大学出版局の起源は1478年,ケンブリッジ大学出版部は1521年,それぞれ学内に活字印刷が導入された年にさかのぼることができる。今日,大学出版部のことをプレスというのは,印刷所(プレス)として始められたところからきており,ユニバーシティ・プレスの名は,イギリスにおいては19世紀に至るまではむしろ大学印刷部の意味で用いられた。…

※「オックスフォード大学出版局」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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