オスクウンブリア語(読み)オスクウンブリアご(英語表記)Osco-Umbrian

改訂新版 世界大百科事典 「オスクウンブリア語」の意味・わかりやすい解説

オスク・ウンブリア語 (オスクウンブリアご)
Osco-Umbrian

ラテン語とともにインド・ヨーロッパ語族イタリック語派を形成する言語群。ラテン語とは異なる言語的特徴を示す。オスク(オスキ)語は南イタリアのカンパニア地方を中心とし,ウンブリア語はウンブリア地方に話され,ともに紀元前の碑文資料をもつが,前者地震で埋没したポンペイ遺跡落書にもみられる。ローマ帝国興隆とともに,これら小部族の言語はラテン語に吸収されてしまった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android