オキシテトラサイクリン

デジタル大辞泉 「オキシテトラサイクリン」の意味・読み・例文・類語

オキシテトラサイクリン(oxytetracycline)

放線菌一種から分離された抗生物質の一。苦味のある黄色結晶。グラム陽性菌陰性菌リケッチア一部ウイルスに有効で、医薬・農薬・食品保存料に利用

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百科事典マイペディア 「オキシテトラサイクリン」の意味・わかりやすい解説

オキシテトラサイクリン

抗生物質。1950年フィンレーらにより放線菌の培養液中に発見された。抗菌スペクトルが広く,各種細菌,リケッチア,大型ウイルスの発育を阻止し,広く治療に用いられている。商品名テラマイシン。
→関連項目テラマイシン

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世界大百科事典(旧版)内のオキシテトラサイクリンの言及

【結晶構造】より

… 構造の単位が密につまって結晶構造全体が構成されている傾向は有機結晶においても例外ではない。図6-aに示すのはオキシテトラサイクリン分子の立体構造モデルで,塩酸オキシテトラサイクリンC22H24N2O9・HClの結晶構造における一つの分子をそのc軸から見たものである。このような低対称の分子を一つの図形で表現して,分子が結晶の中で配列しているようすを示したのが図6-bである。…

【抗生物質】より

…39年からの20年間は抗生物質の黄金時代であり,つぎつぎと新物質が発見された。ストレプトマイシン(1944)に続いて,細菌ばかりでなくリケッチアと大型ウイルスにも作用するクロラムフェニコール(1945),クロルテトラサイクリン(1948),オキシテトラサイクリン(1950)が発見された。これらは広範囲スペクトル抗生物質であり,適応症が著しく拡大されたばかりでなく,経口投与可能のものもあり,抗生物質療法は急速に普及した。…

※「オキシテトラサイクリン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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