オオレイジンソウ(読み)おおれいじんそう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オオレイジンソウ」の意味・わかりやすい解説

オオレイジンソウ
おおれいじんそう / 大怜人草
[学] Aconitum iinumae Kadota
Aconitum gigas Lév. et Van't. var. hondoense (Nakai) Tamura

キンポウゲ科(APG分類:キンポウゲ科)の多年草で、トリカブト近縁植物。茎は高さ0.5~1メートル。根出葉は大形。花は6~8月、細長い総状花序につき、黄白色、花弁の距(きょ)は長く、屈曲する。中部地方以北の本州北海道に分布する。北海道に分布する花弁の距が短いエゾノレイジンソウの変種とされていたが、2014年に独立種とされた。

[門田裕一 2020年3月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のオオレイジンソウの言及

【レイジンソウ】より

…本州(関東地方以西),四国,九州に分布する。エゾノレイジンソウ(別名オオレイジンソウ)A.gigas Lév.et Van’t.は葉の欠刻が鋭く,花は淡黄色。本州,北海道の亜高山帯の,針葉樹林のへりに生え,サハリン,北朝鮮,満州よりオホーツク地方に分布する。…

※「オオレイジンソウ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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