旺文社世界史事典 三訂版 「エンリケ航海王子」の解説
エンリケ航海王子
エンリケこうかいおうじ
Henry the Navigator
ポルトガル王ジョアン1世の子
1415年,ジブラルタル海峡をはさんだ対岸の都市セウタを攻略。キリスト教騎士団の統率者でもあった彼は,このころよりその豊富な資金力でアフリカ西岸に多くの探検隊を送った。アゾレス諸島の発見(1431),その後の探検では奴隷と金の獲得に従事,最終的にはヴェルデ岬にまで到達した。また航海奨励のための研究所をポルトガル西南端のザグレスにつくるなど,のちのアフリカ周航に寄与した。なお,彼は探検隊を派遣するのみで,みずからはほとんど航海をしなかった。
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