日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
エムデン(Gustav Embden)
えむでん
Gustav Embden
(1874―1933)
ドイツの生理化学者。11月10日ハンブルクに生まれる。ドイツのフライブルク、ストラスブール、フランクフルトで学び、ボン大学講師を経て1914年フランクフルト大学生理学教授。動物の肝臓や筋肉における代謝生理を研究したが、とくに無酸素的な糖分解(解糖)の経路をマイヤーホーフ、パルナスJakub Karol Parnas(1884―1949)らとともに解明した。これは現在EMP経路(エムデン・マイヤーホーフ・パルナス経路)とよばれている。この経路で中間生成されるグルコース六リン酸とフルクトース六リン酸の混合物はかつてエムデン・エステルとよばれた。1933年7月25日フランクフルト(ナッソーという説もある)で死去。
[宇佐美正一郎]
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