エムデン(ドイツ)(読み)えむでん(英語表記)Emden

日本大百科全書(ニッポニカ) 「エムデン(ドイツ)」の意味・わかりやすい解説

エムデン(ドイツ)
えむでん
Emden

ドイツ北部、ニーダーザクセン州港湾都市。人口5万1000(2000)。市街地はエムス川河口右岸の低湿地に位置している。ドルトムント・エムス運河がルール工業地帯に連絡し、スウェーデンから輸入される鉄鉱石と、ここから輸出される石炭の積み替えを行う。ニシン漁の根拠地でもある。古くからの造船所に加え、1960年代にフォルクスワーゲンの工場と精油所が立地した。800年ごろから居住が始まり、商業が行われ、16世紀に最盛期を迎えた。第二次世界大戦まではオランダ風の建築が多かったが、戦後は新しい様式で復興し、古い様式は大教会の一部にしか残っていない。

[齋藤光格]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android