エドワード(2世)(読み)えどわーど(英語表記)Edward Ⅱ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「エドワード(2世)」の意味・わかりやすい解説

エドワード(2世)
えどわーど
Edward Ⅱ
(1284―1327)

プランタジネット朝のイギリス王(在位1307~27)。エドワード1世の四男。王としての資質を欠き、寵臣(ちょうしん)に頼って専制し、貴族らの反抗にあう。スコットランドにも敗れたが、1322年貴族軍を破って専制を復活した。フランス王シャルル4世の妹である王妃イサベラIsabella(1292―1358)にも背かれ、ガスコーニュ領問題折衝のために王妃の渡仏を許したが、26年、フランスに亡命中の与党を集めた王妃と皇太子らの攻撃にあう。王はイングランド西部に逃れたが逮捕され、貴族、庶民諸階層の支持を失い王位を追われた。

[富沢霊岸]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android