日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
エドワーズ(Jonathan Edwards)
えどわーず
Jonathan Edwards
(1703―1758)
イギリスの植民地時代第2世紀目のアメリカの代表的な牧師、神学者。初期のピューリタニズムの信仰的情熱が冷え、道徳的にも低下していたニュー・イングランドにおこった「大覚醒(だいかくせい)」とよばれるリバイバル(信仰復興)運動の指導者。神の怒りについての説教で有名であるが、神の絶対的意志に従う人間の主体的意志、とくに信仰の感情面を重視した。教会員資格に厳格であったために、長年牧師を務めた教会を追放され、インディアン伝道に従事、その間にカルビニズムと合理主義の総合を試みた多数の神学著作を残し、アメリカ最初の偉大な組織神学者とみられている。創立まもないプリンストン大学の学長に就任直後に天然痘のため急死した。
[古屋安雄 2018年1月19日]
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