エッサウィーラ(英語表記)Essaouira

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エッサウィーラ」の意味・わかりやすい解説

エッサウィーラ
Essaouira

旧称モガドール Mogador。モロッコの大西洋岸,エッサウィーラ州 (面積 6335km2,人口 42万 8000〈1992推計〉) の州都サフィアガーディールのほぼ中間に位置する港。古代にはフェニキアの植民都市。中世の地図では「安全な停泊地」を意味するベルベル語がなまったモガドールと記載されている。港は標高3~7mの半島にあり,入江により保護されているが,航路は狭く危険であった。現在の町は 1765年にスルタンのシディ・ムハンマド・イブン・アブドゥッラーがフランス人技師の設計によって建設したもの。独立後現在名となった。水産加工業,なめし皮業,パーム繊維加工業が行われ,また象眼細工でも知られる。人口4万 2035 (1982) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android